急性心筋梗塞(AMI)(2025.9)

急性心筋梗塞
キュウセイシンキンコウソク
[英]acute myocardial infarction;AMI
[略語]AMI

心筋梗塞の急性期をいい,通常は1か月まで。それ以降は亜急性,陳旧性心筋梗塞とする。冠状動脈が血栓閉塞することが急性心筋梗塞の主因と考えられている。血栓形成は粥腫の破裂や亀裂に伴うことが明らかにされ,不安定狭心症や虚血性心疾患による突然死の場合にも同様な機序が考えられる。これらの3つの疾患を併せて急性冠状動脈症候群と呼んでいる。虚血発作(臨床症状と心電図変化)に伴い,心筋逸脱酵素(クレアチンキナーゼCPKやアイソザイムであるMB-CPK)が基準値の2倍以上に増加した場合に,急性心筋梗塞と診断される。症状は,通常30分以上持続する前胸部の強度の胸痛や絞扼感で,恐怖や不安感を伴う。急性期の心電図は,ST上昇(貫壁性)またはST低下(非貫壁性または非Q波梗塞,あるいは後壁梗塞では前胸部誘導でST低下)を示し,数時間後にはQ波の出現(貫壁性またはQ波梗塞),非Q波梗塞ではR波の減高がみられ,数日で冠性T波の出現をみる。心筋梗塞を含んだ虚血性心疾患による年齢調整死亡率は,年々低下している。しかし人口の高齢化に伴い,急性心筋梗塞による死亡数は増加し,なお主な死因の1つである。本邦の発症数はおよそ15万人で,致命率は30%と予想されている。早期の入院治療が不可欠であり,一般的治療に加え再灌流療法が有効である。心臓集中治療室(CCU)での急性心筋梗塞の院内死亡率は10%以下となっているが,心臓ショック(心原性ショック)や心破裂の死亡率はなお高く,その対策が課題である。(361048)


初出:医学書院 医学大辞典 第2版 発行:2009年2月/医学書院
収載:今日の診療 プレミアム(2025年3月18日)

五疾病の一つである急性心筋梗塞ですが、OPACで「急性心筋梗塞」検索してもあまりヒットしません。
急性心筋梗塞は循環器疾患でWG(心臓血管系)に資料があります。
今回は病態・検査・診断・手術・薬・リハビリテーション・看護など多方面から資料を集めました。

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